162話の表紙はライフルで狙撃するアンドレア、相手はウィスパラーズです。
あらすじ
ルシールを埋葬するニーガン
神妙な顔のニーガン、木の枝を使用して作った十字架を立て、その前に穴が掘られています。穴の前に片膝をついてニーガンが話をしています。
「すまない。」
「これまで、お前を埋めなかった。これは同じことではないことは分かっている… 本当にお前を安らかに眠むらせてやれなかったことを詫びる。おれは、これが、次に最善であることを望む。これが俺ができる最も近いことだ。
おれはお前が安らかな状態でいることを望んでいる。お前が天国にいることを望む。そして、お前のことを俺がしてきたよりも大切に扱ってくれる誰かと恋に落ちて、日々、深く愛し合うことを望んでいる。」
穴の中には、折れたバットが置かれています。
「ルシール、俺は常にお前がいなくて寂しい思いをし続けるだろう。」
目を閉じているニーガン。「お前の名前をバカげた野球のバットに付けてすまなかった。」と言いながら感傷的な様子です。
ルシールの墓の前で片膝をつき、黙祷を捧げるニーガン。後ろにアレクサンドリア連合軍の兵達が隊列を組んで引き上げていきます。
「置いていくぞ。」と遠くからニーガンを見て、声をかけるDwight。
「後から行く。」
キングダムの部隊
キングダムの兵隊が馬に乗って走っています。先頭はウィリアムです。
「ウィリアム!ウィリアム、ペースを落として下さい!」
「何だ?!」
「我々は、馬に負担をかけすぎています。このペースでは、どの位持つか分かりません。」
「我々は、もうすぐ着く!日の出前にヒルトップにたどり着きたい。馬は一晩休憩している十分すぎるほどだ。馬たちはやり遂げるだろう!」
「イエスサー」
ウィリアムが馬を急停止させます。「おお。」「おお。」
ヒルトップの壁は無残に崩れ、無数の煙が立ち上っています。
「神様、彼らは全て… 彼らは…違いない。」と放心した表情のウィリアム。後ろの男が、「ウィリアム、見て下さい。」、「何だ?」と言うウィリアムの脇から、橋の横に向けて指を指します。
橋の下でキャンプしているヒルトップの住人達。「ヘイ!」と言ってマギーが手を振ります。
「4時間前にお前達はどこにいたんだ?」とダンテが手を振りながら、聞きます。
ウィリアムがマギー達の所にやってきます。
「ここにいなくて、すまなかった。」
「あなたが悪いんじゃないわ。キングダムが同じ状況になっていたかもしれない。」
「我々に何ができる?マギー、我々にできることは、本当にする。」
「馬が何頭か出ていってしまったの。もしも、あなたが馬を一頭貸してくれれば、私は馬たちを見つけることができる。火が完全に収まったら、我々は、少しでも残っている物資があるか精査する。それから、アレクサンドリアに向かう。彼らがうまく持ち堪えていることを望んでいるわ。」
ウィリアムは馬を降りて、「彼らは我々両方の主要な兵力を得た… だから、彼らは大丈夫だろう。君たちは、彼らの安全のために多大な犠牲を被った。」
「そして、それは払い戻されるでしょう。」
「私はリスクを理解していた。… これが私達ができることよ。私達はお互いに助け合う。」
「君は何をするんだ?」と煙が上がっているヒルトップを見てウィリアムが聞きます。
「私達は、復興させる。アレクサンドリアでしたことと同じようにね。私達は、この場所を以前よりもより良くする。」
「それがここにいる人たちに相応しいことよ。」
リディアとカール
キャンプしている人々から離れた所にリディアが一人で座っています。カールがやってきて、リディアに声をかけます。
「リディア?大丈夫か?」
「いいえ。皆大丈夫でないわよ。周りを見てご覧なさい。
これは…とても悲惨なことよ。」
「しかし、俺たちは生き残った。俺たちは、大丈夫だ。」
「私達の全て(が大丈夫になるわけ)ではないわ。」
「何について言っているんだ?」
「あなたには分からない。」
「何バカな事言ってるんだ。俺に言いたいことを全て言ってくれて構わない。」
「これは、私達の人が行った初めてのことではない。ウィスパラーズが… 私達がしてきたこと。私は今までそのことのこちら(相手)側にいたことはなかった。私達の攻撃が残したこと、惨事の後を見たことはなかった…
私は、とても長い間、その一部だった … 私がしたこと … 私がした事から無関係でいることはできない… 私は本当に多くの人を傷つけた… 私は殺した … 私が過去にしてきたことの全てをあなたが知ったら、私を憎むでしょう。」
カールはリディアを厳しい顔で見ながら、無言です。
「何?何なの?」
「これ… それは俺にとっても簡単なことではない。」
「何?」
「俺は君に全く同じ事を言うことができる。この場所に来るまでに俺たちがしてきた事を、君は知らない …ここまでの道で生き残るために俺がしてきた事… 俺たちの人が生き残るために。しかし、俺たちが彼らにしたこと… 酷い事 … ここに来るために、この生活を得るために、ここの人と一緒に… その様なことをもうする必要がない場所にたどり着くまで。」
「今、俺たちは… 俺たちがしてきたそれらのことを思い出している… もうしないために… 俺たちは、それらを思い出して、自分たちを酷い人間にさせないようにする。」
「それらのことは、俺達が良くなることのために必死に戦うことを思い出させてくれる。」
「そうすれば、そのこと(過去にしてきたこと)に決して戻らない。そうすることで、俺達はその様なことを再びする必要は決して無くなる。」
「そうなれば、俺達は幸せになれる。」
カールは、手を広げて、「これは… これは何でもない。俺達は、これを克服する。これは、ただのしゃっくりだ。」と言います。
「俺達が俺達でいて変わらない限り、俺達はまだ — 君は何を — 」リディアはカールに体を近寄せていきます。
「ただ黙って、私を抱きしめて。カール。」とリディアはカールの背に手を回します。
ベータ
ウィスパラーズのメンバーの肩を借りて、ベータが歩いています。ベータは倒れそうになります。「あなたを支えています。座って下さい。」
「少しの間、休んで下さい。息を整えて。あなたはまだ、全快していません。もう少し妥当なゆっくりしたペースに落とすべきかもしれません。」
「ダメだ!」
「我々はもっと早く行く。俺はできる。俺達は、これ以上待つことはできない。これは、今行わなければならないことだ。」とベータは言い、両脇を支えるウィスパラーズの男達の手助けを得て立ち上がって、前に進んでいきます。
リックとアンドレア
アレクサンドリアの中をリックとアンドレアが歩きながら話をしています。背後では、人々が木に実った作物を収穫しています。
「確認のため、もう一度だけ言ってくれ。」
「短い間隔で2回撃つのは群れ — 3回連続撃つのは、セイバーズ。」
「あなたは、私を疑っているの?」
「全くそんな事は無い。ただ単に確認しておきたかっただけだ。」
「お願いだから、この「年老いた男リック」の行動は、年を取っている感じになっているわよ。あなたは、まだ40歳でしょ。」とリックの胸に人差し指を付けながらアンドレアは言います。
「私は、まだ38だよ。」とリック。
「私は心配しているんだ。私は自分の推測にさらに多くの疑問を持つようになっている。これらの壁の内側にいることは… 私を弱気にさせる。それを感じるんだ。」
「弱気?あなた私に冗談を言っているの?あなたを殺そうとした二人の男と戦って勝ったのは、何ヶ月前?あなたが好むと好まざるを得ず、ハニー、あなたはまだそれをもっているわ。」
「我々の話、これは、今人の死について関連していることだ。」
「分かっているわよ。これが今の私達が住む世界… これに慣れるしか無い。これが生活。」
「歯磨き粉がチューブから出てしまった。これから戻す方法を私は知らない。」
「それなら、我々は何をしているんだ?」
アレクサンドリアに到着したユージン
「ユージンだ!ゲートを開けろ!」と見張りの男が言います。門番をしているSiddiq達がゲートを開けながら、「やっている!」と答えます。
「スペシャルデリバーリー。遅くとも今日までに十分な供給があるようにしたかった。この積荷を用意するために、我々は夜通し働いた。何が来ても… 我々の備えはできている。」
「良く戻ってきてくれた。とリックがユージンに声をかけます。
「会えて、良かっ–」と言いながら、ユージンが倒れます。
「ユージン!」
「彼を地面に下ろすのを手伝ってくれ!」
Siddiqがきて「彼を抱えました!」
「ユージン!ユージン!」
「すまない… すまない… 私は寝ていなかった。私は… 」
目を手でこすりながら、「私は、この銃弾をここに朝までに確実に届けたかった。私はしたかった… 」
「ただ、休んでくれ。君はやった… ここにある。君は大きなリスクを取った。 — もしも、君が道の途中で意識を失ったらどうなる?」
アンドレが馬車の積荷を見て、「わぁ、あなた達死に物狂いになる程働いたに違いないわ — これは凄い量。」
ユージンとリックは部屋の中でコーヒーを飲みながら、話をしています。「これが私が貢献できるたった一つの方法だ… 私にとって重要なことだ。」
「周りを見てみなさい。我々がパンを食べ、電気を使い、水道もあり、そしてその他の全ての事もここでは機能している。それらを管理して機能させるようにしている君が、『ユージンが提供しているものは何か?』と考えるのか?君は、沢山の事に貢献している。」
「私はただ… 防御について言いたかった。それが最も重要なことだ。快適なことは、確かに… しかし、それは我々を安全にはしない。」
「ご存知の通り、もしもここの人々にどちらを選ばせるとしたら、彼らは多分 — 」
銃声がします。
「あれはアンドレアだ!しかし、1回…たった1回… 」と言って、リックは部屋を出て行きます。
ゲートの所にDwightを先頭に兵士達が戻ってきました。皆、穏やかな顔をしています。
「たまげた。彼らはやったのだ。」とリック。
リックにウィンクをしながら、「終わった。」とDwightが言います。
「良くやった。Dwight。」
「当然だが、俺一人でやったわけではない。」
「ああ、あのやり方でいつも上手く行くとは限らないよな?」
アンドレアがミショーンを迎えます。
「会えて本当に嬉しいわ。」
「戻ってきて嬉しい。」
「終わって、本当に嬉しい」とジーザスをハグする女性兵士。「君と私、両方だ。」
「あちらでは、良い働きをしてた。」とジーザスがマグナに言います。「ありがとう。」
ゲートにもたれながら、「OK…分かったよ。俺の位置付けが。」とニーガン。
「我々は数人失った… ガブリエル神父からは何も連絡がない。現時点で、彼はうまくできなかったと推測せざるを得ない。 」
「決して絶対ではない。我々は、残りの細かいところが落ち着いたら、周辺を捜索する。私と一緒に来て、全てを話してくれ。」
「我々は、奴らが第二のウェーブ(波)で攻撃した時にやつらの多くを倒したと考えている。我々は、グループに分かれて、彼らに気づかれることなく彼らの中に紛れ込んだ。群れの中で、群れの動きを導いているウィスパラーズを殺した。そして、デッドをシステマティックに倒した。簡単ではなかった。しかし、我々はやることができた。」
「彼らの全てを倒したと確信できるか?」
「ベータは、後少しで死ぬところまで痛めつけた−−しかし、彼は立ち去った。彼はまだいる。彼は、ウィスパラーズの副将のようだった。現在は指導しているようだ、しかし誰も導く者達は残っていない。」
「確かだと思うか?」
「はい、確かだと思う。もう一度、聞きたいか?リック、俺は仕事が終わった時は分かる。奴らは持てる全てを使って俺達を攻撃した。」
「すまなかった、しかし、私が見た全ての後では… あまりにも簡単なように見える。」
「簡単? 俺が言ったことを信じてくれ。やつらは数百のデッドを使い放題だった。極めて困難な戦いだった。」
「今、君は数百と言ったのか?」
「多分、1000近かった。沢山いた。」
「おお、ゴッド」と言ってリックは走り出します。
「リック、何が問題なんだ?どこに行くんだ?」とDwightが後を追いながら言います。「君は、そこに戻らなければならない!」
行こうとするリックの腕を持って、「何を言っているんだ?もう終わった。我々は勝ったんだ。」とDwight。
「違う。我々は勝っていない。」
「私が見たのは、数百ではない!千でもない!私が見たのは数千だ。外洋でうねるような海原だ!
君に向かって叫ぶ声を聞いたことに違いない。彼らの進路を変えるのに数日はかかることだろう−−彼らを殺す?彼らを殺すことは不可能だと思う。
信じてくれ−−彼らはまだいる!」
無言で呆然とした表情で立ち尽くすDwight。
全てを覆い尽くすような莫大な数のウォーカーズが、遠くに見えるアレクサンドリアの方に向かっています。
街中にぎっしりと並んで動き出すウォーカーズの大群。群れの後ろから引き返してベータの方に向かってくるウィスパラーズの男達。
「終わりました。彼らは、我々無しで残りの道を行くことができます。彼らを止めるものは、今、何もありません。」
「我々の戦争は終わった。我々が始めたものを、デッド達に終わらせてもらおう。」とベータが言います。
感想と考察
162話は壊れてしまったニーガンのバット、ルシールの墓を作って埋葬するシーンで始まりました。これまでの話から、ルシールがニーガンの大切な人の名前であることは推測できましたが、本話でニーガンの大切な人の名前がルシールであることが確認できました。また、ニーガンの話から、ルシールは既に亡くなっており、ニーガンは埋葬することができなかったことも分かりました。ニーガンにとって、ルシールは、本当に特別な人だったことが伝わってきます。
161話では、バットが壊れて落ち込んでいるニーガンを気狂い呼ばわりしたDwightですが、皆が退却する時に、わざわざニーガンに声をかけているのも興味深いところです。Dwightは、ニーガンに対して憎しみだけを持っているのではないようなところを感じさせるところがあります。
「後から(追いかけて)行く。」とニーガンは言いますが、それがDwightへの返事なのか、ルシールへの言葉なのか、どちらか分からないような描き方です。両方に向けた言葉、意味としては後者に向けているような印象を受けました。
キングダムの兵を連れて、ウィリアムはヒルトップに向かっています。飛ばしすぎて、馬が持たないと言う男に対して、日が明けるまでにヒルトップに行くという意思を明確にします。ウィリアムが、ヒルトップを大切に考えている気持ちがよく伝わってきます。
ヒルトップの傍に来たところで、ヒルトップが焼かれて、塀が崩壊しているのを見てウィリアムは衝撃を受けますが、丁度、その場の横でマギー達、ヒルトップの住民がキャンプをしていて、無事であることを知ります。
ウィリアムはマギーに、駆けつけるのが遅かったことを謝ります。これからどうするかウィリアムに聞かれて、マギーはヒルトップを再生すると答えます。
リディアは、戦いが終わった後の状況を知って、これまでに自分を含めたウィスパラーズ達の攻撃を受けた側の状況を知って、自己嫌悪に陥っています。自分が今までしてきた事をカールが知ったら、自分を憎むだろうと言います。カールは、リディアにその言葉をそっくり返すと言います。生き残るために酷いこともしてきたのは、ウィスパラーズ達だけでなく、自分たちも同じであったこと、やっと見つけた到着地であるヒルトップを再生すると言います。カールもマギーと同じ考えです。カールの話を聞いて、リディアは心を開いたようです。159話では、リディアはカールのことを愛していないと言いましたが、素直な気持ちになれたようです。
ニーガンに痛めつけられたベータは、まだ一人では歩けない重症に近い状態です。しかし、全く諦めていません。
アンドレアにリックは、見張りでウォーカーズの群れかセイバーズを見た時の区別の合図について入念な確認をしています。ウォーカーズの群れを利用したウィスパラーズの攻撃と同じ位置付けでセイバーズに対しても警戒していることを示しています。二人が話している所に、ユージンがアレクサンドリアに到着しました。ユージンは普及で銃弾を製造して、完成した銃弾を馬車で徹夜で届けに来たようです。辿り着いた時点で、寝倒れてしまいます。
リックとの会話でユージンは、戦いにおいて自分が提供できることは、銃弾の製造をして届けることだけだと述べます。ユージンは、アレクサンドリアの電気や水道を利用できることにも貢献していますが、本人は安全を守るためにできることが非常に重要と考えています。状況について楽観視していないこと、コミュニティーに対して自分ができる限りの貢献をするところは、リックとユージンに共通するところです。特にウィスパラーズとの戦争において、この時点でもリックとユージンは全く楽観的に考えていない考えで一致しています。二人の会話中に、アンドレアからの銃声の合図が入って会話は中断されます。合図は、ウォーカーズの群れでもセイバーズでもない、一度の銃声でした。それは、Dwight達の帰還でした。
Dwightは、戦争に勝ったと完全に思っています。Dwightは、軍隊経験もある優秀な指揮官です。しかし、リックはDwightに質問しながら、状況を詳しく説明させます。リックがあまりにも気を許さず、確認するので、Dwightが怒るほどです。しかし、Dwightが戦ったウォーカーズの群れの数が数百、または千近くいたという説明を聞いて、リックは直ぐに動き出します。Dwight達がウィスパラーズの全戦力と戦っていたわけでないこと、そして、総攻撃が来ることを予想しています。ウォーカーズの大群は、数千以上で倒すことはできないので、方向を変えさせるしか無いこと、方向を変えさせるだけでも数日はかかるというのがリックの考えです。
リックの予想通り、おびただしい数のウォーカーズの群れがアレクサンドリアに向かっていました。描かれている大群を見ると、数千よりも数万と言う印象を持ちました。
ウォーカーズの大群をアレクサンドリアに向けて誘導させたウィスパラーズのメンバー達が戻ってきてベータに作業は完了したことを告げます。ベータは、戦争は終わったと勝利宣言をします。
6話に渡るウィスパラーズ戦争編は、162話までですが、ここからウォーカーズの大群とアレクサンドリアの戦いが起こります。リック達は、巨大なウォーカーズの群れから、アレクサンドリアを守ることができるのか、ウィスパラーズとの戦いはどうなるのか、目が離せない状況が続きます。
英語版ウォーキングデッド コミック 162話
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Kindle版は、1話単位で購入できます。価格も比較的廉価です。
ストーリーを楽しみながら、英語に馴染む素材としたり、英語の勉強を兼ねて読むのも一つの選択肢です。その様な楽しみ方のサポートをできればと考えて、本サイトでも1話ごとのあらすじと感想、考察の記事を投稿しています。
英語版のペーパーバック、またはKindle版を入手して、本サイトの記事をコンパニオンとしてご利用頂ければ、幸いです。
162話で使われている英語のイディオムと用語解説
second-guess
アンドレアとリックの会話の中で、リックが、”I’m second-guessing myself so much these days.”と言うセリフがあります。
second-guessは、誰かの行動や決断について(しばしば、それらの行動や決断の結果が分かった後で)批判、または疑問を挟むことの意味です。
second-guess myselfの様に言う場合には、自分自身の決断や行動について、自ら疑問を持ったり、否定的な見解をしたりする意味となります。
リックの状況は、実働部隊に参加するのではなく、塀の内側にいるため、多くのことを考えたり懸念していると思われます。自分の判断や行動に対して、常に厳しく自問自答していることについて述べたものです。
second-guessの定義
1 : to criticize or question actions or decisions of (someone) often after the results of those actions or decisions are known
meet almost every morning and, over coffee, second-guess the local coach
— Bruce Newman
also : to engage in such criticism of (an action or decision)
second-guess the general’s strategy
2 : to seek to anticipate or predict
lived royally by his ability to second-guess the stock market
— Time