160話の表紙は、アールの鍛冶場のカール、下半分はリディアです。ウィスパラーズ戦争編もパート4となり、中盤から後半のクライマックスへと向かいます。
あらすじ
アレクサンドリアへ歩いて帰るビンセント
サンクチュアリに援軍を求めに行ったビンセントは、要請を拒否された上に、乗っていた馬を奪われたため、徒歩でアレクサンドリアに帰らなければなりませんでした。疲れ切った様子で歩くビンセントの前にウォーカーズが現れました。
「おお、神様。私は… 疲れすぎて…できない。」
慌てふためくビンセント、危ないところでしたが、馬に乗ったヒースが現れて、ウォーカーズを倒します。
「ありがとう。」うつむきながら礼を言うビンセント。
「ビンセント、乗りな。家に帰ろう。」
ビンセントはヒースの後ろに乗って、二人を乗せた馬はアレクサンドリアに向かって走ります。
ウォーカーズの群れの中のウィスパラーズ
ウォーカーズの群れが動いています。群れの中にいるウィスパラーズ達が会話をしています。
「これは正しくない。」
「何?お前は何を行っているんだ。」
「我々は、既に奴らに追いついているべきだ。時間がかかりすぎている。」
「ふむ。」
「奴らは俺たちを分散させた。まずい状態だ。奴らは、我々を分断させるように導いている–しかし、我々は前に進んでいる。そして、奴らはいなくなった。」
「グゥ〜」と隣のウォーカーズが唸ります。
「お前は喋りすぎだ。彼らを混乱させる。」
「俺は誰が(群れの)舵をとっているか見てくる。何か見えるか聞いてくる。」
「お前は、彼らを邪魔する。」
「バカなやつだ。」と言うウィスパラーズの男の後ろから、別のウィスパラーズが「お前だけではない。」と言って、背後から刀で串刺しにします。攻撃したウィスパラーズから出ている髪は、ミショーンと同じような髪です。
「彼らが私達がここにいると気づく前に、急いで動くのよ。」
「はい。ミショーン。」
「静かに。あなたに注目を集めないようにしなさい。」
「さっきのは何だ?」とミショーンライクの髪が出ているウィスパラーズにウィスパーズの一人が聞きます。
「ふ?」
「ミショーン?あいつは、お前のことを名前で呼んでいた。俺たちには、(名前は)持たない…」
「おお、くそ。」と気づいた様子のウィスパラーズの男。その瞬間にウィスパラーズに化けたミショーンが攻撃します。
「今よ!彼らを倒しなさい。行って!行って!行って!」
ウィスパラーズに化けたミショーンの仲間が、ウィスパラーズを倒していきます。
「それで、彼らの注意を引くことになった!今から、デッドの掃除をするわよ。」
意識を取り戻すベータ
大地に仰向けに倒れて寝ているベータの周りにウィスパラーズのメンバーが座っています。
「彼は目を覚まそうとしている。」
ベータは目を閉じています。
「彼はまだ寝ている。」
「彼は動いた。彼を見てみろ。」
ベータが目を開けました。
「お前達、俺の顔を見たか?」
「いいえ。我々の誰も見ていません。」
「我々は決して見ません。」
ベータが上半身を起こしました。背中を擦っています。
「状況を説明しろ。」
「あなたが倒れた時、戦況は変わりました。ウェーブ2 が投入されました。」
「つまり、戦闘の猛威は続いている?」
「はい、そうです。」
「どの位、俺は意識を失っていた?」
「5時間近くです。」
「我々の兄弟と姉妹たちは、もうじきヒルトップに到着するだろう。」
「我々は敗れたが、状況はうまく行っている。
我々は、アルファの娘を取り返す。彼女が、家(ホーム)に帰ってくることは良いことだ。それは、彼女の母が望んでいたことだ。
これを終わりにする時が来た。」
「俺を前線まで連れて行ってくれ。我々は十分に休んだ。」
ヒルトップに向かうウォーカーズの群れ
ウォーカーズの群れが進んでいます。橋に差し掛かったところで、「この端を知っている。ヒルトップは近い。」
「Very Good。準備しろ。」
「我々は全ての準備ができた。」
アレクサンドリアに向かうヒースとビンセント
アレクサンドリアに向かって馬を走らせるヒースが、後ろに乗るビンセントに質問します。「何が起きたんだ?」
「ウィスパラーズと戦うために、セイバーズに助けを求めるため、リックが私をサンクチュアリに送った。彼らは、私の馬を奪った。」
「リックは、そのことを聞いたらハッピーではなくなるだろう。(怒るだろう)」
「そうだろう… 戦争が終わる前にもう一つの戦争が始まるのかもしれない。」
リックとユージン
「君は忙しくしている。」
「自分の役目をやっているだけだ。私ができることは少ない。」
「私は、君が武器製造ラインにいたと聞いている。我々は、在庫が豊富だろ?」
「ええ… 少し手でも早く、より多くの在庫があった方が良い。」
「それが必要とならないことを望もう。」
ビンセントを追いかけるTara
馬に乗ったTaraがビンセントの足跡をたどっています。「ビンセント、あんたは、私が想像していたよりも格段に早く歩いているわね。」と言いながら、道に残った足跡を見ています。ビンセントの足跡に加えて、馬の蹄の跡を見つけます。
「まずい。遅すぎた。」
キングダム
「そこの君!」と馬に乗ってパトロールしている男に声をかけます。
「ウィリアム、ここにどの様な用事ですか?」
「私は、ただ周辺を歩いていただけだよ。タイラー、私の目が君の目と同じぐらい良いかどうか調べていたんだ。できる限り厳しく監視を続けてくれると助かる。今は、危険なときだ。」
「本当におっしゃる通りです。」
アンドレア
タワーの上からアンドレがライフルのスコープを見て、監視を続けています。スコープから目を離し、少し下を向いてため息をついています。
アローンとアレックス
アローンが立って、上着を来ています。通りがかったアレックスが、「どこかに行くのか?」と聞きます。
「いや。しかし、直ぐに必要となった時のために、用意しているんだ。」
「分かるよ。」とアローンが持っている銃を見ながら、アレックスが言います。
マギーとダンテ
ダンテがマギーの部屋のドアの所にいます。マギはードアを半分開いています。
「ハーシェルを起こそうとしているの?」
「いや。マギー、すまない。ソフィアはいるかい?」
「ソフイアに何の用?」
「僕はただ… 君と書斎で話をしたかっただけだ。少しだけ… 時間を分けてもらうことはできないかな。ソフィアは、ハーシェルを見ることができる。」
「ダンテ、ちょっと…」
「10分後に書斎で会おう。」
Dwight達
ウィスパラーズに変装したDwight達が、ウォーカーズを倒しています。群れをほとんど一掃した様子です。
「Ok。彼らの中にウィスパラーズがいるかチェックしろ。… 彼らが復活しないように確認も怠るな。」と言って、Dwightがマスクを脱ぎます。
ローラもマスクを脱いで、これは、物凄いアイディアだったわ、恐れを知らないリーダーさん。」
「他の者達のところでもうまく行っていることを望む。」
「彼らは大丈夫と思う。」
「それで、これらをいつも身につけるようにするの?オープン(塀の外)の場所では、これが役立つことは確かよね。」とマスクを見ながら、ローラが言います。
「いや。これは人間の尊厳に反することだ。」
「これを通常時に利用するようにはしない。この醜い行いは、ウィスパラーズと共に滅びるべきだ。」
「OK。その事は、私は考えていなかったわ。」
倒されたウォーカーズを見ながら、ローラは話を続けます。
「私達は彼らと戦ったり、殺したり、逃げたりすることに、多くの時間を使った。
これが、どれほど寂しいことかということを忘れがちになる。
これらの人に起こったことは、寂しいことよ。」
「そうだ。」
「遅くなってきている。我々は行くべきだ。退却地点でキャンプの用意をしよう。」
「あんた達、聞いたわね!残っている他の人達と集まって、退却地点に向かうわよ。」とローラが他のメンバーに言います。
「待って!ここに一人… 彼は生きている。」とミショーン。「起きなさい!」
「お願いだ… 」「俺は誰も傷つけたくなかった。すまなかった。」とウィスパラーズの男は、正面にいるDwightに言います。
Dwightは、ポケットから銃を取って、撃ちます。「行こう。」
ダンテとマギーの会話
書斎の椅子に座っているダンテ、ドアを開けてマギーが入ってきます。
「たった8分だった。という事は、君はこのことに興奮しているということか?急いでいたのか?」
「ダンテ… これは何?」
「すまない。これは、これは真剣ではない真剣… しかし、真剣なようなことだ。こえれから数分間かそこら話すことは、冗談ではない。良いかな?」
「俺は明日何が起こるか分からない。言いたいことは、俺は、明日何が分かるか決して分からない。誰もがそうだ。
この事が起こる前、我々は次の日が安全かどうかは知らなかった… しかし、我々は常にそれ(安全である)事が前提として考えていた。だから、重要なことをしないでいた。おれは、いつもそうだった。
最近になって… 過去数年間… 俺はそんな感じに陥っていた。慣れてきて… 流されるままになって、多くの時間が過ぎていった。
しかし、ウィスパラーズで全て起きたことを考えると」
「あなたは何を言おうとしているの。」
「俺は本当に君が好きだ。気があるような素振りをたくさんしてきた… たくさんすることで、真剣に受け取られないようにね… しかし… 俺は君と一緒にいたい。」
「NO」
「NO? NOだけ…? 俺がなにか間違ったことをしたか?何か間違っているか?」
「ええ。あなたは、私の夫ではない、分かるわよね。ダンテ、私はあなたが好きよ。あなたは良いと思う。しかし、私が愛するのはグレンだけ。私には、それ以外の人が私の心にいるスペースはないの。あなたには公平ではないと思う。」
「君は幸せになりたくないのか?つまり君は、君の旦那が死んだから、これからの人生を孤独で生きるということか?君は、新しい人生を(誰かと共に)過ごすことはない?」
「私は彼のことを考える時、幸せよ。あなたに理解してもらおうとは思わない。あなたにとって意味がある(理解できる)ことかどうかは気にしない。」
「私はあなたのことが好き。だから、あなたには正直でいる。」
カールとリディア
寝ているリディアの隣で、カールはベッドに座って彼女を見ています。そして、立ち上がって、服を着て部屋から出ていきます。建物から出て、塀の上の見張りの兵士に手を上げて挨拶します。見張りの兵士も手を上げかえします。
兵士の後ろに明かりの点が見えます。
「何だ?」とカール。
明かりの点は、火がついた矢でした。無数の矢が見張りの頭上を飛んで行きます。
「くそ!」
矢が見張りの男にも刺さります。
「OH, God! OH God!」とカールが言います。次々に矢が飛んできます。見張りの男は倒れて塀の外に落ちます。外側にいたウォーカーズの大群が彼に群がります。
ウォーカーズの大群の後ろに、横に一列に並んで、ウィスパラーズ達が火の着いた矢を弓にセットして構えています。
カールは日に包まれています。さらに多くの矢が飛んできます。カールは走り出し、「起きろ!我々は攻撃を受けている!」
ヒースの馬に追いつくTara
後ろにビンセントを乗せて馬に乗るヒース、後ろから馬に乗ってい追いかけてくる人物が声をかけます。
「ねえ!ちょっと止まって!」
「彼女に銃を向けろ。彼女は信用できない。」とビンセント。
「ねえ–私は、戦いにここに来たのではないのよ。彼の馬を返しに来たの。」とTara。
「そうなのか?お前は歩いて帰るのか?」
「そう考えている。サンクチュアリのもっと近くで捕まえられると考えていたのだけどね。」
「お前は、盗んだ馬を返しに来た?それはナイスなことだ。それは、アレクサンドリアとサンクチュアリの間に衝突のようなものが発生することをかいひするためと推測するが、それで合っているか?
そして、そのことは、ビンセントが最初に要求したように、お前達は兵士達を送ってくるということか?」
「違う。」とTara。
「それだった、お前達の立場は分かった。馬を持ち続けて良い。」とヒースが険しい顔で言います。お互いに睨み合った後、逆方向に馬を走らせて分かれます。
ヒルトップの状況
ナイフを手に持ったダンテが、「位置につけ!ゲートは、倒れてくるぞ!」といいます。塀の一部は火に包まれています。
「射撃隊!壁に乗って!矢を射る者達を倒すのよ!」とマギー。
ライフルを背にした者達が、塀に登っています。
腕を組んで立つリディア。
「OH, God… これまでよ。彼らが来た!」
「彼らが来た!そして、俺達は一緒に力を合わせて立ち向かう、そして、俺たちは大丈夫だ。そのことが分かるだろう。」とリディアにカールは言います。
塀が焼き崩れて、ウォーカーズの大群が向かってきます。
「数珠つなぎの体勢を取れ!位置を崩すな!」「正面にいる相手を倒すだけだ — 倒れれば、動きが遅くなる。”ステップ”と俺が声をかけたら、後退するんだ。」「これで上手く機能する!」
矢を射るウィスパラーズに弾が当たります。塀の狙撃手が、「一人倒した!」と言います。隣の狙撃手の額に矢が刺さります。
ウィスパラーズの火矢の狙撃手が一列に並んで、弓を射る体勢をとっています。「火を放て!」
火矢が建物の壁に突き刺さります。「OH、God!」とマギーが叫びます。建物が日に包まれます。
「持ち場を確保しろ!奴らは防御線を壊そうとしている!」とダンテ。
男が、「俺達はやってる!」と言い返します。
マギーが、「ハーシェル!!」と言って走り出します。カールとリディアの脇を走り抜けるマギー。「どこに行くんだ?!」とカールが聞きます。「家から避難しなければならない!ハーシェルとソフィアが中にいる!」とマギーが言います。
「行こう。」とカールがリディアに言います。「No!私はここにいる必要がある!」
建物に向かって走るマギーとカール。ドアを開けます。「低い姿勢になりなさい。既に火が、中に入ってきているわ!」
リディアは、向かってくるウォーカーズ達を撃っています。「下がれ!」とリディアが言います。「彼らは言うことを聞かない。しかし我々は聞く。」とウィスパラーズの男がリディアの直ぐ側に来て言います。
「怖がらなくて良い。私はあなたを救助しに来た。」とウィスパラーズの男が言います。
「何?!」とリディア。
「あなたのお母さんは倒された。我々はあなたが必要だ。彼女は、あなたが属していた所に戻ってくることを求めていた。ここを去って、家(ホーム)に帰るんだ。」
「ここが私の家(ホーム)よ。あなた達はここに来るべきではなかった。あなた達は全て死ぬ。ウィスパラーズの時代は終わりよ。」と厳しい表情で銃を構えてリディアは言います。そして、ウィスパラーズの男を撃ちます。
感想と考察
サンクチュアリで馬を奪われたために、アレクサンドリアに歩いて戻ることを余儀なくされたビンセントは、急いで戻ろうとしていたため、憔悴しきっている様子です。その状況で、ウォーカーズが現れて、絶体絶命の危機にタイミング良くパトロール中のヒースに見つかり救助されました。
Dwightが、ウィスパラーズのマスクを被って”When in Rome.”と言って、159話は終わりました。ミショーン達もマスクを被って、ウォーカーズの群れに潜入しながら、ウィスパラーズを倒していきます。
襲ってくるウォーカーズの群れの中に紛れたウィスパラーズと戦うのは、見分けづらく戦いも困難で不利になりがちです。しかし、マスクを被って、ウォーカーズの群れに潜入すれば、ウィスパラーズを判別しやすくなります。また、マスクがあるためにウォーカーズから襲われることもありません。Dwightのアイディアは、ウィスパラーズと戦う上ではとても効果があることを証明しています。
意識を失っていたベータが目覚めました。意識を取り戻して、開口一番に言った言葉は、「俺の顔を見たか?」でした。ベータは本当に素顔を見られたくないようです。周りのウィスパラーズ達は、恐れおののきながら、決して見ていないと答えます。
起き上がって、ベータは戦況を聞きます。そして、前線での戦いには敗れたが、計画通りだと言います。ウィスパラーズ達の本当の狙いは、ヒルトップを攻撃して、リディアを奪い返すことであることが判明しました。リディアを奪い返して、リディアにアルファの後を継いでもらうことをベータは望んでいるようです。アルファの望みを叶えると言うことにもなります。既に大群は、ヒルトップの近くにきています。ベータも前線に加わろうとしています。
アレクサンドリアでは、ユージンが武器製造現場で手伝っていることを知ったリックとユージンが話をしています。リックは、既に武器は豊富にあると考えていたようですが、ユージンは出来るだけ早く在庫を増やしたいという考えでいることを伝えます。無線でのステファニーとの会話に没頭していたユージンでしたが、ウィスパラーズとの戦いは熾烈なものになることを予想していることが分かりました。ユージンの読みが当たらない方が望ましいのですが、そのようなところもユージンの強みであり、コミュニティーにおける重要な存在であることを示すものでもあります。
ビンセントを追跡するTaraは、ビンセントが既に馬に乗った者にピックアップされていることに気付きます。キングダムのウィリアム、タワーで見張るアンドレアの状況も手短に描かれています。アローンは、既に立って動けるまでに回復したようです。アローンも、厳しい戦いになることを予想していることが分かります。
Dwightの作戦は大成功に終わったようです。味方の被害はなく、効果的にウィスパラーズを倒したようです。Dwightのアイディアに感心するローラですが、効果てきめんのマスクを今後、使っていくことになると考えていることを明かします。Dwightは、そうではないと即答で明言します。人の尊厳に関わることであり、ウィスパラーズと共に滅ぶべきであるというのがDwightの考えです。ローラもDwightの考えの深さに気づいて、同意しています。その時にミショーンが、ウィスパラーズの生き残りを発見します。ウィスパラーズの男は命乞いをしますが、Dwightは冷徹に対処します。Dwightは、敵には容赦ない考えの持ち主であることを示しています。これは、Dwightの考え方と行動の特徴です。彼の考えと性格は、将来のストーリ展開の伏線にもなっています。
ダンテは本心をマギーに伝えます。マギーも、ダンテのことを好きであることを明かしますが、グレンへの想いを抱いてこれからも凄く覚悟をしていることを伝えます。
158話でリディアは、カールを愛していないと言いますが、変わらず一緒に過ごしているシーンが描かれています。カールが服を着て外に出て、見張りと挨拶を交わしたところで、多量の火矢が飛んできます。ウィスパラーズによるヒルトップへの大攻撃が始まります。
ウォーカーズの大群をヒルトップに導いて、群れの後ろから火矢を放って塀を焼き払って中に侵入する作戦のようです。火矢の攻撃も統率の取れた組織的な攻撃です。カールは、皆に起きるように声をかけます。次々に人々は起きて、外に飛び出していきます。
ビンセントを乗せて馬で帰る途中のヒースは、ビンセントから話を聞きます。Taraは、彼らに追いついて、呼び止めます。ビンセントはヒースに彼女は信用出来ないので、警戒するように言います。Taraは、ただ馬を返しに来ただけだと言います。
ヒースは、馬を返すというのは良い行いだが、アレクサンドリアとサンクチュアリの衝突を回避する意向であるのであれば、兵も送るということかと尋ねます。ヒースは、頭の回転が早いと思います。Taraの答えはNoでした。ヒースはそれならば、馬は返す必要はないと答え、険悪な形でTaraは帰り、ヒースはアレクサンドリアに向かいます。
ダンテは、ヒルトップの防衛の指揮を取っています。ほとんどの兵を前線に送ったはずですが、その割には、ヒルトップにも戦力が残っている様に思います。
リディアは、恐れていたことが始まった。もう、終わりだと言いますが、カールは、皆で力を合わせて立ち向かえば、大丈夫だと言います。この言葉は、後に繋がっていきます。
塀が倒されて、ウォーカーズの大群がヒルトップに入ってきました、ダンテ達が防衛線をはります。塀の上の狙撃手は、ウィスパラーズの火矢を放つ弓の使い手を狙い、一人倒しますが、矢の反撃で仲間の狙撃手も倒されてしまいます。ウィスパラーズの攻撃は統率が取れています。火矢の撃ち手も沢山いて、さらなる多量の火矢が建物に突き刺さって、家も炎上し始めます。
マギーは大慌てで家の中にいるハーシェルとソフィアを助けに行こうとします。途中でカールとリディアとすれ違い、カールはマギーについていきます。カールはリディアに一緒に行こうと言いますが、リディアは残って戦う必要があると答えます。
襲ってくるウォーカーズと戦っているリディアにウィスパラーズのメンバーズが近づき、助けに来たと言います。驚くリディアに、ウィスパラーズの男は、リディアの母親が倒されたこと、ウィスパラーズはリディアを救出するためにきたと伝えます。家に帰ろうと言うウィスパラーズの男に対して、ここが私の家であり、ウィスパラーズの時代は終わったと答えて、銃で男を倒します。
カールとの会話では、リディアはウィスパラーズが全勢力を使って襲ってきたら、抵抗しても無駄だと言って、自分がいなくなる可能性も高いと考えて、カールに愛していないと言いましたが、リディアの中での気持ちの変化もでてきていることを表していると思います。
彼女の予想通りウィスパラーズの攻撃は熾烈なものであり、既にヒルトップ内は火に包まれ、ウォーカーズの大軍団が侵入してきています。しかし、諦めずにヒルトップの仲間達と一緒になって、リディアは戦っています。
更に迎えに来たというウィスパラーズの男から、母親が倒されたことを伝えられても、同様せず感情的にもならずに、確固たる行動を取ります。リディアの発言と行動が、彼女の変化と強い意思を表しています。
しかし、手薄な戦力のヒルトップに押し寄せたウォーカーズの大群とウィスパラーズの軍団を相手に戦況は圧倒的に不利な状況にあります。燃える家の中に残されているハーシェルとソフィアを、マギーとカールが救出することができるのか、戦況はどうなっていくのかなど次回以降の展開がどうなるのか見どころ満載の160話でした。
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ストーリーを楽しみながら、英語に馴染む素材としたり、英語の勉強を兼ねて読むのも一つの選択肢です。その様な楽しみ方のサポートをできればと考えて、本サイトでも1話ごとのあらすじと感想、考察の記事を投稿しています。
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