ウォーキングデッド・コミック 182話 “The Commonwealth Grows” あらすじネタバレ・考察・感想

ウォーキングデッド コミック 182話 表紙 パメラとジョン コミック あらすじ ネタバレ
サンクチュアリー内で話をするパメラとジョン
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182話の表紙は、サンクチュアリーでパメラとジョンが向き合って話をしているシーンです。パメラは腕を組んでいます。

ネタバレ

サンクチュアリーで作物の手入れをしているジョン達

サンクチュアリーの敷地内。ガーデンが作られ、皆、手入れをしています。ジョンが歩いて、実っているトマトを取って、匂いをかぎます。

「何をしているのジョン?収穫できるかを匂いで判断できるの?」とクリストファーが聞きます。

「少しだけ。しかし、それ以上に、俺は匂いが好きだからだ。… そして、俺は、俺達がここでしていることに自信を持っている。俺は楽しんでいるんだ。」

「今日、射撃に行ける?」

「クリストファー、それは、お前にとってもっと楽しいことかもしれない。しかし、これはもっと重要なことだ。我々を守ることができる人は十分いる。我々は、他の事を成長させることができる人が必要だ。」

「僕は、トマトは嫌いなのに。」

「聞きなさい、少年。俺達は、『好き』かどうかは関係のない世界に住んでいる。そのようなことは、考えるのを止めるんだ。お前は、『必要なもの』に注力する。そうすることによって、手に入れることができる。」

「はい。分かりました。」

「周りを見てみなさい。我々がここでしたことを見るんだ。ここで、サンクチュアリーのために、我々自身のために、どれだけの食料を育てているか分かるだろう。」

「僕たちは、アレクサンドリア、オーシャンサイドから食料をもらっています。僕らは、どれだけの食料が必要なのですか?」

「その食料と交換するために、我々は木材と物資を提供していることを知っているだろう。木を切り倒すために背中を痛める人もいる。木材、警備、金属加工、そして、最終的には、我々の余裕のある食物。より多くのものを我々が提供できれば、より良くなっていく。」

マークも落ち着いた様子で、作物の作業を行っています。

セイバーズがアレクサンドリアを襲撃しに来て、ニーガンが仲裁に入った時に、マーク一人だけ、ニーガン時代に戻りたいと言って、ニーガンから殴られました。ニーガンは、マークは自殺しかねないので、ジョンが良く面倒を見るように指示しました。詳しくは、168話”The Road’s End”をご覧下さい。

「お前もニーガンのやり方を覚えているだろう。すべての人は、恐れていた。そして、誰も幸せではなかった。彼のやり方は、奪うことだ。そして、それが敵を作る。我々のやり方は、与えること。そして、それが友人を作る。我々のやり方は、ニーガンのものよりも遥かに良い。」

「誰も、その時に戻りたくない。」とジョンはマークの背中を見ながら言います。マークは目を閉じています。

「OK… 分かった。今晩、ベークドポテトを食べても良い?」とクリストファー。

「勿論だ。」

そこに、女性がやってきてジョンに声をかけます。「ジョン、訪問者が向かってきています。」

リックとパメラ達のサンクチュアリー訪問

リックが、パメラの手を取って、馬車から降りる補助をしています。二人の後ろに警戒する表情をしたDwight、ローラがいます。

「この場所は、良い雰囲気ではないわね。」とパメラ。

「以前は、遥かに悪かった。人々を遠ざけるようなことが最良の手段として取られていた。幸いなことに、時代は変わっている。」

サンクチュアリーのゲートのところにセイバーズのメンバーが集って立っています。中央に腕を組んでいるジョンが、質問します。「彼女は誰だ?」

「ジョンを許してくれ。彼は、柔らかい歓迎をしないことで知られている。そして、我々の最後のやり取りは、正直な所、それほど喜ばしいものではなかった。」とリックがパメラに言います。

「ジョン、こちらはパメラ・ミルトン、コモンウェルスのガバナーだ。」

「コモンウェルスとは一体何だ?」

「少し君の時間を貰えれば、私が説明する。」とリック。

「おぉ、私から説明させて下さい。」とパメラ。

ジョンは態度を豹変させて、「不歓迎な態度をお詫びします。建物内にお入り下さい。」

建物の一室で、パメラ、リック、ジョンが座って話をしています。傍にDwightが立っています。

「以上です。とても感嘆すべきように思えます。あなたはなぜここに来たのですか?」とジョン。

「コモンウェルスは、その規模と人材によって繁栄してきました。この… あなたのコミュニティーが属する提携は、我々がこれまで発見した中で、最も大きく、そして最も離れた位置にあります。

距離が離れていること、ここに来るまでに多くの日数を要しました。それは障害となる一方で — 究極的には、私達はこの国と世界を再興させたいと考えています。

共に働いて、物資を交換して、人材を共有すること… それは、我々の手助けとなります。そして、ここの状況を改善し、あなたの手助けにも確実になります。」

「その様なお話は好きです。必要な限りお時間をお使い下さい。私は、あなたのために部屋を用意します。もしも必要なものがありましたら、ご遠慮無くおっしゃって下さい。」とジョン。

「ありがとう。ジョン、君がサンクチュアリーを運営する様になってからの、我々とのやり取りは全て良好となっている。君は、ここを本当に良くした。」とリック。

「私は、今友人を作ろうとしています。」とパメラを見つめて話すジョン。パメラは、あまり興味はなさそうです。

サンクチュアリー内の広場にテーブル、食料が並べられ、卓球台で楽しんでいる人もいます。広場の脇には鉢植えの植物が並んでいます。その光景を建物の上にある橋のようなところから見ているパメラ、リックが近づいていきます。「どうでした?」

「私は十分に見たと思う。明日の朝に移動しましょう。目覚ましい場所だわ。本当にそうです。しかし、なぜあなたがアレクサンドリアから状況を見守っている必要があるのか分かる。ここでは、導かれていない様なところがあるわ。ジョンは、かつての世界で何をしていたの?」

「正直に行って、全く知らない。」

「それ(ジョンの以前の仕事を知ること)は意味ないわね。

全ての人がとても怯えているように見えるこのニーガンさんについて話して頂戴。」

「まいったな。それはとても長い話になる。」

「私達は、一晩ある。… それ以外に私達がすることはあるかしら?」

「うむ… OK。それなら。話を始めましょう。」

サンクチュアリーを出発後のリックとDwightの会話

コモンウェルス訪問団とリック達は、サンクチュアリーを出発します。先頭は、リックとDwightです。

「昨晩は寝ることができたか?」とリックがDwightに聞きます。

「全くできなかった。俺にとっては、あそこに再びいることは… あまりにも気を許すことができない。あまりにも悪い思い出が多すぎる。」

「それは分かる。」

Dwightの様子を思いやるような顔で見るリック。

「Dwight、言うべきことがある。すまなかった。君は、私に対して怒る資格がある。」

「俺達は、古傷を広げる必要はない。あんたを責めたことは、俺が間違っていた。今は、それが分かる。俺を殺さないでくれた事に感謝する。」

「その様な表現は、私という人物像が良くない印象を持つね。」

「俺は、いつも間違った人を非難してきた。シェリーのことについて、あんたを責めた。ニーガンのことについては、自分を責めた。自分の考えがコロコロ変わった。

ローラ… 彼女が俺を、物事を明確に見えるように手伝ってくれた。彼女は… 」

「彼女は、いつもあなたの後ろにいる。」(支えてくれる)とローラが隣にやってきました。

「あぁ..、うむ、お前が考えたことだな。」

「違うわ。あなたは、私に対して良いことを言おうとしていた。お願いだから、続けてくれる。」

「私を信じてくれ。分かったよ。君達が共にいることは、幸せなことだ。」とリック。少し悲しげな顔をします。

キングダム訪問

パメラとリックが、ウィリアムと一緒に歩いています。

「キングダムにようこそ。その名前は、我々の所に虎がいた時には、もっと意味のあるものだった。」とウィリアム。

「彼は、虎と言ったの?」とパメラがリックに聞きます。

「君は、Ezekielの事を好きになっただろう。皆そうだった。」

「Ezekielが、虎なの?」

「違う。Ezekielが虎を飼っていた。彼らは、両方共、もはや我々と一緒にいない。」

「この場所は、全てがとても、個性的ね。あなたは話してくれたので分かっているけど、後いくつこの様なところがあるの?」

「もう一つだけだ。ここで今晩過ごした後、朝にヒルトップに向かって出発する。」

「それも、とてもユニークな名前ね。」

リックとMercerの会話

一行はヒルトップに向かって道を進んでいきます。道の横の丘の上から、馬に乗ったキングダムのガード(巡回・見回り)が手を上げて見送りの挨拶をしています。

キングダムのパトローラー(ガード)を、馬に乗って移動しているMercerとリックが見ながら、話しをしています。

「あなた達のコミュニティー間の地域を、彼らがパトロール(巡回)している。そして、比較的安全である。」とMercer。

「それが案だ。完璧なシステムには程遠いがね。君がみた昨日のように。」

「あなたは、誰にも仕事を任命しないのか?全ての人は、何をするか自分で決めるだけなのか?以前の世界で何をしていたかは関係がないのか?」

「以前の世界で?関係ない。… 今の状況には何も関係がない。違うかな?

我々は、提案する。求める。過去に重要な事をしていた人は、今もその事をする傾向がある。これから我々が向かっている場所、ヒルトップには、鍛冶職人がいる。

彼は、その仕事を以前からしていた。」

「あなたは、以前は何をしていたのか?」

「私は、平和な田舎町の警官だった。もしも、私がコモンウェルスに来たら、私は乱暴なティーンエイジャーを抑えたり、変なスピード違反のチケットを切ったりすることのみ許されると言う事だね?」

「そうだ。そんな感じだ。」

「君は以前何をしていた?」

「俺は — 俺は海軍にいた。俺は休暇中だった。休暇ではなかった兄弟、妹たちに何が起こったのか未だに不思議に思っている。」

「それで、君はむしろ花屋になりたかった。しかし、彼らはそうさせてくれなかったと言うんだね?」

「全く違う。本音は、おれは以前、このバカげたことが勃発する前は、退屈だった。ウォーカーズの頭をぶち割って、生きている人を助けることで、喜びを感じる。ただ、本当に生きがいを感じるような暮らしではない人もいる。分かるだろう?」

「それは、残念なことだと思う。もしかしたら、我々は人が少ないからかもしれないが、我々のコミュニティーの全ての人は、彼らは貢献し、彼らは助け合い、必要なことを行う。… しかし、彼らは、常に最も役立つと感じる場所を見つけているようだ。」

「ふむ。」

ヒルトップ到着

「お、丁度先に見えるあれがヒルトップだ。彼らは再興中だ。それなので、ちらかっていることを容赦して… 」

「全く。彼らは仕事が早い。」

既にBarrington ハウスは、殆ど外観も整っています。人々が働いて急ピッチで再建が進んでいることが分かります。

「ウィリアムは、キングダムが手伝ったと言っていた。しかし、彼は、どの様な状況になっているかあえて教えなかった。」

「これは驚いた… 」Dwightが感激した表情をしています。

リック達を出迎えるマギー

リック達が歩いてヒルトップ内に入ってくると、マギーが手を広げて出迎えます。

「あらあら、あなた。私達はまだ、完全に終わっていないわよ。全てが終わった時にあなたに見て欲しかった。」

「マギー、これは… これは、驚嘆する素晴らしさだ。

再建するのに何ヶ月ではなく、何年もかかると思っていた。これは、信じられないことだ。」

「コミュニティーが一丸となって、瓦礫を片付けてここまでできた。ウィリアムは、キングダムから提供できる最大限の数の人を送ってくれた。

私達が共に働く時、できることは、本当に驚くべきものだわ。」

「リックは、私にこの場所はほぼ全て焼け落ちてしまったと言っていたわ?」とパメラが言います。

「あなたは一体全体誰なの?」

「マギー、すまない。こちらは、パメラ・ミルトンだ。彼女は、– のガバナー」とリックが紹介している所に、「Dad!(父さん!)」と横から声がします。

リックが優しげな表情で笑みを浮かべます。

カールがグローブを落としてしまいます。全身から嬉しそうな雰囲気です。「父さんが来ることすら知らなかった!」

リックとカールの会話

カールがリックに駆け寄り、二人は強くハグします。二人共嬉しそうです。周りの人も祝福する表情をしています。

「これは本当に良い。父が恋しかったかい?」

「うん、そして… 父さんを心配していた。」

「なぜ、心配する… あぁ。」と言って、リックは俯いて暗い表情になります。

マギーとダンテが、パメラ、Mercer、マクスウェルを案内しています。離れたオープンスペースのテーブルの所でリックとカールが話をしています。

「お前が心配していると言った時、それが.. 彼女を失ったこと が、自分の心の中で直ちに浮かばなかったことは、おかしな事だ。」

「俺は心配してた。俺は、こっちに来て、(父さんの状況を)めちゃくちゃにした。父さんは俺を必要としていた。しかし、俺らはここにいる人は俺をもっと必要としていると思ったんだ。」

「お前は、正しいことをした。去っていったことを責めるつもりはない。率直な所、私は、一人でいる(孤独な)時間が必要だった。(カールがヒルトップに行かなければ)そうは、ならなかっただろう。」

「父さんは、もう杖を使っていないんだね。」

「使っていない。私の足がよくなったのか、何なのかは良く分からない。痛みはなくなった。そうでないなら、慣れてしまったということだ。しかし、そうではない。… 私は杖が必要とはもはや感じない。」

「まだ、徒競走で勝てるところまでは行っていないがな。」

「父さん、俺達の両方が早くなるだけ、俺が早く走るよ。」

パメラとマギーの会談

一室にリックとパメラ、主要なヒルトップのメンバーが集まって話をしています。座っているパメラとリックの前にマギーが、腕を組んで立って話をしています。ダンテはマギーの隣りにいます。マクスウェルは壁の所に立って、メモを取っています。隣にMercerがいます。

「ここで、何を話しているのかしら?貿易ルート、知識の共有、それとも、あなたの写真を全ての居間の壁に飾ること、そして、毎朝、学校に行く前に、微笑みしすぎる女性に向かって、直立して、忠誠を誓うこと?」

「それが第一の選択肢として挙げられたことを嬉しく思うと言うわ。(私が)微笑みしすぎるとは思わなかったわ。」とパメラ。

「ええ、そうよ。あなたが、新しい人に会って、信用を得ようとする時、そして、あなたが微笑みしすぎると、あなたが言うこと全てが、嘘のように思える。

微笑みすぎるということはあるわ。」と真顔で言うマギー。

パメラも表情を固くしています。「OK。我々は、ここでうなずくことが必要だと思う。

マギー、お願いだ… 君は無作法だ。」

「私が無作法?本気なの、リック?」

ここで、ジーザスが質問します。「そこでの状態について、我々は何を知っているのか?、どの様に人々は暮らしているのか?」

「彼らは、他の人と戦っている間に大火事になるなどがなかったため、再建する必要はなかった事は分かっている。

そして、ミショーンは、まだあちらにいる。」

「囚人として捕らえられているの?」とマギーが目を見開いて、驚いた顔で言います。

「そこにまだいる理由は、彼女の娘、エローディーが、何年も幸せに住んでいて、そして、ミショーンは彼女と一緒に留まること選んだからよ。

一斉に驚いて動きが止まるヒルトップの住人達。

「分かったわ… リック、あなたは、あちらに向けて明日、出発するのね。私達に報告して頂戴。私はあなたを信用する。もしも、コモンウェルスが、あなたの嗅覚テストに合格するのなら、ヒルトップはあなたと共にあるわ。」

コモンウェルスに向かって出発

リックとパメラ達の一行を、コモンウェルスの歩兵達を乗せた馬車が迎えます。「おはよう。」と馬車の運転席から手を振るユージン。

「おはよう。新しい乗馬スタイルかい?」とリック。

「歩兵達が足を使うのを減らすと、早く移動できると分かったものでね。」とユージン。

「そして、これら全ては何のためだ?」とユージンの後ろに積んでいるシャベルなどの道具を見て、リックが質問します。

「あぁ、それは、う〜ん、リック、分かるだろう。驚きを滅ぼさせないで欲しい。」(驚かせたいので、後の楽しみにしてくれ。)

Dwightがヒースに指示をだします。「OK。ここで、俺達は分かれる。お前達のグループは、アレクサンドリアに戻る。そして、警戒をしていてくれ。

マグナにうまく行けば、1ヶ月以内に戻ってくると伝えてくれ。もしも、それ以上滞在が長くなる場合で、全てがOKであった場合、俺が誰かを報告させるために送る。」

マクスウェルが馬車のドアを開け、中にいるパメラがリックに声をかけます。

「ご一緒にいかがかしら?マクスウェルがあなたの馬に乗ることができるわ。」

「そのご招待を断ることはできない。馬車に乗ったことはこれまでにない。」と言って、馬から降りて、馬車に乗り込みます。

「あなたの息子さん… 目に何が起きたの?」

「彼は撃たれた。」

「私達は、同様に大きな衝突もあったわ… でも、私達は、子供を前線に置くことはしなかった。私達は、常に戦いから安全な距離を取ることができた。」

「その様な贅沢は、我々から常に逃げていく。」(その様な贅沢は、我々は得ることがない。)リックの表情は厳しいです。(真剣な表情です。)

「それらの日々は既に過ぎ去ったことを望むわ。」とパメラは、リックの膝に手を乗せて言います。

「おぉ、そうかな?」と厳しい顔のままで言うリック。

「ええ、私はとても感嘆した。それについては疑う余地がないわ。あなたは、コモンウェルス(共有資産)の一部よ。距離が離れていることは問題だけれど、これだけ南に離れたところの地域を持つことは良いことよ。私達は、あなたに私達のやり方、考え方を導入する必要があるだけよ。」

「あるいは、あなたが我々のやり方を導入する。」とリック。

「あなたは、問題となるわよ。」

「それほどでもないことを望む。」と自信に満ちた顔で言うリック。

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あらすじ感想と考察

182話は、サンクチュアリー内に作成された農園で働く人々と見回るジョンで始まります。ジョンがリーダーになってから、サンクチュアリー内に農作物を作るようになったと思われます。ジョンは、以前とは違って、穏やかな顔をしています。クリストファーと言う名の少年との会話で、ジョンは優しく作物を作ることの重要さを説明します。サンクチュアリーの現在の主要なビジネスは、材木、警備、鉄鋼であり、それに加えて、作物も多く収穫できるようにすることで、新たな収益源とすることを目指していることを明らかにします。更に、クリストファーに、ニーガンのやり方は、全ての人を恐れさせて、だれも幸せではなかった。そして、それは敵を作るだけだったと語ります。ニーガンの時代は、確かにそうだったとも言えますが、その後、シェリーがリーダーとなった時にも、ウィスパラーズの操作によってウォーカーズの巨大な群れの襲来から犠牲を払いながらも対処して疲弊しきったアレクサンドリアを狙ってやって来た時の主要な役割を自らしていたことを、すっかり無かったかのように振る舞っている変わり身の速さが印象的です。

そこに、コモンウェルスのパメラ一行を連れてリックが、サンクチュアリーを訪問します。ジョンは、パメラを見て、無愛想な態度をとります。リックが、パメラはコモンウェルスと言うコミュニティーのガバナーであると紹介すると、手のひらを返したように、謝罪して友好的な態度に変貌します。

建物の中で会談が行われ、パメラがコモンウェルスについて説明すると、ジョンは感銘を受けます。そして、パメラのサンクチュアリーへの訪問の目的を聞きます。パメラは、サンクチュアリーを含むコミュニティーの連合との取引は、コモンウェルスにとってこれまでで最大のものとなること、そして、距離も離れていることを挙げます。そして、究極的には、全米にこのような関係を広げたい意向を示します。協力関係のあるコミュニティー感では、取引に加えて、人材の共有なども行う考えを持っていることを説明します。

ジョンは、パメラの説明を聞いて、必要なだけ時間を取って、滞在して頂きたい。必要なものは何でも遠慮なく言って欲しいと言います。リックは、ジョンがリーダーとなってからの、サンクチュアリーとのやり取りは全て前向きであること、状況を大きく改善したことに礼を述べます。リックは、過去のいきさつや以前、襲撃してきた時のジョンの態度などについては、一切を水に流しているようです。ジョンは、パメラと友好関係を築きたいようですが、パメラはそうではない様子です。

パメラは、少し話しただけでも相手を見抜く能力を持っている人だと思います。リックとは、少しやり取りしただけで、すっかり打ち解けました。リックの持つリーダーシップ能力、優れた管理能力、カリスマ性をすぐに理解したためと思われます。

サンクチュアリーの人々の食事と余暇を過ごしている光景は、サンクチュアリーが大きく変わったことを象徴しているシーンです。それを見ているパメラにリックが声をかけます。パメラは、サンクチュアリーは、目覚ましいところがあることは認めながらも、リックが上から運営を見ていることが分かると言います。ジョンの指導能力、コミュニティーを導く能力には、懐疑的な意見を持っていると述べます。パメラは、ジョンの以前の職業を聞きますが、リックは知らないと答えます。パメラは、それはあまり重要なことではないと言って、ニーガンについて話して欲しいと言います。リックは少し戸惑って、話が長くなると言いますが、パメラは一晩あるので、話はできると言います。リックも同意して、話を始めます。

翌日、サンクチュアリーを出発した一行、先頭にいるリックは、Dwightに眠れたかと聞きます。Dwightは、全く眠ることができなかったと答えます。Dwightにとっては、あまりにも悪い思い出が沢山あるため、気持ちが和らぐことはないと言い、リックも分かると言います。そして、リックはDwightの様子を見ながら、自分に対して怒る権利をDwightは持っていると言って、謝ります。Dwightは、古傷を広げる必要はない。リックを責めた自分が悪かったと今は分かると言います。更に、自分を殺さなかったことに感謝すると言います。その様な表現は、リックが悪い指導者のイメージに思えるとリックが言います。

Dwightは、自分は常に間違った人を責めていた。シェリーのことはリックを、ニーガンのことは、自分を責めていた。そして、今は考えが変わった。それを手伝ってくれたのはローラだと言います。ローラの果たした役割は本当に大きいです。そして、ローラがすかさず話題に加わります。仲良さげでお互いを理解して助け合うパートナーの二人を見て、リックは祝福の言葉を述べた後、少し悲しそうな顔をします。

リックは、続いてキングダムを訪問し、パメラに紹介します。パメラは、キングダムは個性的な所だとコメントします。そして、後いくつ提携しているコミュニティーがあるのかと聞きます。リックは、あと一つ、ヒルトップと言うコミュニティーがあり、明日、訪問すると答えます。

翌朝、一行はヒルトップを出発します。道の途中で、パトロールをしているキングダムのガードが丘の上から手を振って挨拶をします。Mercerは、リックにコミュニティー間の交流路は巡回されていて、比較的安全が確保される仕組みが採用されていることを、理解します。そこから、Mercerは、リック達のコミュニティーでは、各自が自分で仕事や担当を選んでいて、以前の仕事は関係ないのかと質問します。リックは、以前の仕事が今は関係がない。重要なことを行ってきた人は、今もする傾向があること。過去に鍛冶職人だった人は、ヒルトップで同じ仕事をしていると述べます。

Mercerは、リックの過去の仕事は何だったのかと聞きます。リックは、平和な小さな町の警官だった。コモンウェルスにもしも、リックが属していたら、リックは警官の雑用的な業務のみやらされることになるのだろうなと言い、Mercerもそのようなことになると答えます。リックは、Mercerの過去の仕事を聞きます。Mercerは、海軍に属していた(海兵だった)と答えます。リックが冗談で、Mercerは花屋になりたかったのか?と聞くと、自分はそうではない。自分の仕事に満足している。しかし、満足していない人もコモンウェルスにはいると言います。リックは、人が少ないためかもしれないがと断りながら、彼らのコミュニティーでは、全ての人が貢献し、助け合い、必要なことに取り組んでいる。そして、コミュニティーはうまく機能していると話します。

ヒルトップに到着した、リック達は、驚くべき速さで再建が進んでいることに驚きます。リック達がやって来たことに気付いたマギーが入り口の所で迎えにきます。リックが、特筆すべきほどの速さで再建されている何年もかかると思っていたと驚きを述べます。マギーは、コミュニティーの全員が一丸となって働き、ウィリアムが可能な限り多く手伝う人をキングダムから派遣してくれた。皆で共に働いてできることで、驚くべきことが実現できると言います。正にマギーの言うとおりのことを、ヒルトップの再建は証明しています。

パメラが、リックがこの場所はほぼ全ての建物が焼失したと聞いていると口をはさみます。マギーは、あなたは誰なのと無愛想に言います。リックが、パメラをマギーに紹介します。パメラも表情が硬いです。人の相性というのはあります。パメラとマギーは合いそうもない感じが、初対面の時点で既にしています。そこにカールが現れて、リックとハグします。二人はとても嬉しそうです。周りも再会を祝福して、暖かい雰囲気に包まれています。

カールは、リックのことを心配していたと言います。なぜ心配していたのかとリックが言い欠けて、アンドレアのことを思い出して、暗くなります。マギーとダンテが、パメラ、Mercer、マクスウェルをヒルトップ内の施設などを案内しています。

リックとカールは、離れた所で二人で話をしています。リックは、カールが心配していると言われて、アンドレアのことを思い出したことは、おかしなことだと言います。リックは、アンドレアのことをできるだけ考えないようにしていたのかもしれません。または、コモンウェルスのパメラが訪問している間、そのことに集中していたことが関係しているかもしれません。それでも、おかしなことだとリックが思うのはその通りだと思います。

カールは、リックを残して、ヒルトップに来てしまったことを謝ります。カールとしては、リックよりもヒルトップの人々が彼をひつようだと思ったと言います。カールが、大人に成長してきていることを表わしています。リックは、正しいことをした。去っていったカールを責めるつもりはない。そして、自分は率直な所、孤独でいる必要があったと話します。人は、一人でたい、一人でいることが必要な時もあります。特にリックのような指導者は、自分の感情に左右されずに判断や行動することが求められます。

カールは、リックが杖を使っていないことに気づきます。リックは、足が治ってきたのか、何かわからないが、痛みは無くなったので、杖は必要なくなったと言います。

パメラは、コモンウェルスと訪問の目的を説明します。マギーは、パメラが過度に微笑んでいることを指摘し、信用を築こうとしている人間がすることではないと、必要以上に微笑むのは、言っていることが嘘に思えてくると言います。相性もあるとは思いますが、マギーの指摘は、一理あります。実際に、パメラがどれ位微笑んでいたのかにもよりますが、マギーとの相性が良くないことは明らかです。リックが間に入り、マギーはルード(礼儀をわきまえていない。無作法)だと言いますが、マギーは逆にリックに自分がルードに本気で思えるのかと聞き返します。

険悪な雰囲気になったところで、ジーザスが差し障りのない話題に切り替える質問をします。ジーザスの質問は、人々がどの様に暮らしているのかと言う質問です。リックは、コモンウェルスは、クラス(階級)社会であると分かっていますが、そこには触れずに、ヒルトップのように大きな火災や戦いが無かったので再建する必要は無かった。そして、ミショーンはまだコモンウェルスにいると無難な話題で答えます。

マギーは、ミショーンが拘束されていると驚きます。そこで、パメラがミショーンは娘のエローディーが何年も幸せに暮らしていて、彼女と一緒に留まることを選んだのだと言います。その事に驚いて固まる一同。マギーも本当に驚いています。その後で、リックがコモンウェルスを訪問するのであれば、リックがコモンウェルスがどの様なところなのか判断したことを信じ、リックの側に立つと言います。

翌日の朝、一行が出発すると途中で馬車にコモンウェルスの歩兵を乗せたユージンに出会います。ユージンは、リックに歩兵を歩かせずに馬車に乗せることで、早く到着すると言います。。さすがユージンというところです。リックは、ユージンが道具を積んでいることに気付いて、何に使うのか質問します。ユージンは、驚かせたいので後の楽しみにしておいてくれと言います。これらの道具を使って、ユージンが何をしようとしているのかは、後で分かると予想できます。かなり大きな事を考えている可能性があります。

Dwightは、ヒースに彼のグループを率いて、アレクサンドリアに戻り、警戒を解くなと指示します。そして、マグナに1ヶ月以内に戻るつもりだ。しかし、もしそれ以上長く滞在することになった場合には、誰かを送って報告させるようにすると言います。状況を把握して、的確な判断と指示を速やかに行うことができるのが、Dwightの持ち味の一つです。

リックは、パメラに誘われて、馬車に乗り込んでふたりだけで話をします。パメラは、リックの息子、カールの目に何が起きたのか質問します。リックは、撃たれたと答えます。パメラは、コモンウェルスでも衝突はかつて起こったが、子供を前線に置くようなことは決して無かった。子どもたちは、安全な場所に離れているように常にしていた。と言います。リックは、その様な贅沢な状況になったことは今までないと言います。これは、本当にその通りです。リック達が経験してきたこととパメラが経験してきたことは、本当に大きな違いがあります。

パメラは、その様な時代はもう過去のものになっていることを望むわと言います。そして、彼女は、訪問したコミュニティーに感嘆したこと、距離が離れていることが障害にはなるが、コモンウェルスの一員になることに疑いはないと述べます。そして、彼女達の考える方法をリックが導入する必要があるだけだと言います。リックは、または、君が、我々のやり方を導入すると返します。パメラは、リックが問題を起こすつもりと問いかけ、リックはそれほど大きくならないことを望むと自信あり気な顔で答えます。

コミュニティーの運営の仕方や指導者のスタイルなどにおいて、アレクサンドリアとコモンウェルスには大きな隔たりがあります。その様な違い、隔たりを乗り越えて、双方のコミュニティーが協力関係を築くことができるのか、様々な人間関係を絡めながら、ストーリが展開していくことが予想されます。

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英語版ウォーキングデッド コミック 182話

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