ウォーキングデッド・コミック 原作 191話 “The Last Stand” あらすじネタバレ・考察・感想

ウォーキングデッド コミック 191話 The Last Stand 表紙 コミック あらすじ ネタバレ
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人気テレビドラマ「ウォーキングデッド」の原作コミック191話の表紙は、コモンウェルスとアレクサンドリア/ヒルトップの人々とガード達が二手に分かれて、双方武器を持って対峙している状態に向かって手を上げて人々を静止するリックの後ろ姿の影が描かれています。人々は皆、リックの方を見ています。タイトルは、”The Last Stand”です。

ネタバレ

190話で、マギーとマグナが率いるヒルトップ/アレクサンドリアの戦闘部隊とコモンウェルスのダウンタウンで再会を果たしたリック達でしたが、そこにパメラがGreenvilleのガード達(兵隊)を連れて現れて、パメラが攻撃開始の命令を下したところからの続きです。

「No! 止めるんだ!」と叫ぶリック。

パメラ率いるGreenvilleの戦闘部隊とコモンウェルス、アレクサンドリア、ヒルトップの戦闘部隊が対峙する状態になっています。リックは、両手を前に伸ばした状態でパメラに向かって言います。

「お願いだ。我々は、この様なことをする必要はない。我々は時間がある… 話し合うことができる。」

「我々は、これを解決できる。お願いだ。」

両陣営ともにらみ合うような状態になっています。

いつの間にか、拘束されていたランスもパメラ陣営にいて相手側を見ています。

「何をしているの?!」攻撃命令を下したにも関わらず、攻撃を開始しない部隊にパメラが言います。

「パメラ、彼らは道理をわきまえているんだ。」

「君も理解できると分かっている。私はこれまでにそれを見てきた。」

「自分だけでこの戦いを行いたいと思うのでなければ、もう一度、試してみたらどうだ?」

と冷静で少し厳しい表情のリックが言います。

パメラは無言でリックを睨んでいます。

リックは目を閉じて「私が思っていた通りのようだ。」と言います。

「我々は戦いたくない。私にはそれが分かる。」

「お互いに殺し合うことは、我々の誰かの命を犠牲にするだけとなる。我々は全員、多くの経験をしてきた。多すぎるほどだ。」

「それを繰り返すのは、止めよう。」

「私は、コモンウェルスに愛着を持っている。ここで君達が成し遂げたことを見てきた — それは驚嘆すべきことだ。」

「私はそれを維持するために戦いたい… それを守るために行いたい。そう望む気持ちを持っている。」

「だから、なぜ我々が今ここにいるのか理解できる。」

パメラとセバスチャンは厳しい表情をしながら、黙って聞いています。後ろにいるガードは、ゴーグル越しに驚いた目をしているのが見えます。

「しかし、周りを見てみると、恐れと怒り、そして… 憎悪がある。それは、この場所についてのことではない。それは、我々が誰であるかではない。」と言いながら、義手を外し、建物の前の入口前の階段を上がっています。そして、義手を外した右腕を上げて、「これが、我々だ!」と叫びます。

「この世界は、我々を精神的、肉体的に、恐怖に陥れている。我々は日々互いに、それらの傷と共に進んでいかなければならない。」建物の玄関前の少し上の位置に立って手首から先のない右腕を上げたまま話をします。

「それら(肉体的、精神的な傷)は、我々が体験してきたこと — 我々が生き残るためにこれまでしてきたこと — 他の人々が我々を生かすためにしてくれたこと..を示す印となる。」

「犠牲によって、我々はここまでくることができた。この時点までだ。ここにいる我々は、それほど多く(の犠牲)を持っている。安全を確保するため。以前の暮らしと同じようなことに近いようにするために。」

「私は、我々の慈愛、人類であることを一旦、保留にしなければならないと考えていた時があった… 生き残るために残虐なことも行う… かつての我々の世界は決して戻ってくることはないから。」

「私は間違っていた。」

「我々は、元に戻る途中にいる。私は、我々の明るい未来がこれから訪れることが分かる。」

「我々は、もはやデッド(ウォーカー)に取り囲まれて生活していない。我々は、彼らとは一緒ではない — (逃れることのできぬ)死がいつ訪れるとも分からない状態にはない。」

「我々は、分刻みで生きていて、数分の間にデッドから生命を奪い取られる様な生活をしていない。我々は幸せになることができる… 我々は充足(満足)できる… 我々は平和を獲得できる。」

「我々は、以前のように再び、暮らすことができる。」

パメラ、カール、マギー、Mercerの顔が描かれます。皆、神妙な表情で聞いています。

我々は、ウォーキングデッドではない!

「少なくとも … 我々はそうなる必要はない。これからはそうではない。」

「私は、これまでに被った多くの傷み全ての後ですら、この世界は贈り物のようなものと考えている… 以前よりもより良く再建するための機会だ。」

「我々は、古い壊れた不公平なシステムに戻すために、懸命に働いてきたのではない。我々は、より良い世界を求めている。」

「我々が経験してきたことを元に、我々が感謝できる世界…」

「我々は、互いを尊重する気持ちを強く持つべきだ… 我々は体験してきたこと全てを分かっているのだから。」

「しかし、そうではないのかな?」

「我々は、互いに尊敬しあっているようには見えない。そして、あなたは少数の暮らしが多数の上に位置するような昔のやり方にしがみついている… 」

パメラは無言です。少し当惑したような、返答に困った顔をしています。

「なぜだ?」

「ガバナーミルトン… 私はあなたをサポート(支持)したことが間違っていたと今分かった。私は、平和を維持しようと試みていた、あなたが最終的にあなたのやり方に間違いがあることに気づくことを望んでいた… その変化は得られるだろうと思っていた。」

「今、私はあなたが、本当はどの様な人か分かった。…全ての他者の上に立つ権力を求めている人物だ。」

「あなたは、あなたの人々を互いに殺させることを導こうとした。ただ単に力を維持するためだけにか?」

「あなたに質問する。コモンウェルスの人々が、その様な指導者であるあなたを欲していると思うか? それがあなたにふさわしいのか?」

「NO!」

パメラミルトンはうつむいています。

「自分たちの生活に責任を持って… 自分に反するものではなく、自分にとって機能するコモンウェルスにしていくために。これから、聞こえるように声を上げて下さい!

パメラミルトンが指導することを望まないのであれば、彼女にあなた方を導かせないようにしなさい!」

人々は手を挙げて、リックの呼びかけに応えます。

Mercerが「Ma’am(ご婦人という丁寧な意味の呼びかけ言葉)、すみません。これがあなたの安全に最良の方法だと思います。」と言いながら、パメラの手を後ろで縛ります。

「良いから、早く済まして頂戴。」と(少し下品な言葉を使って言う)パメラ。

リックは少し驚いた表情となって、無言です。(パメラが下品な言葉を使ったことに驚いたリック)

「これでショーは終わりだ。みんな、家に帰れ。」とMercerが人々に言います。

Mercerがパメラを連れて歩いていきます。

憤慨したセバスチャンが馬から降りて叫びます。

「何?! お前は、俺のママを単に逮捕できると思っているのか?俺達はこの場所を作ったんだ。お前たちは、俺達無しでここを運営できると思っているのか?!お前らは俺達が必要だ!俺達無しでは行き場を失うぞ!」

「セバスチャン!」とパメラが厳しい顔で言います。

セバスチャンは驚いて黙ります。

「私の隣の牢屋に入りたくなければ、お黙りなさい!」

うつむくセバスチャン。Mercerは、パメラを連れて去っていきます。

コモンウェルスのダウンタウンの路上を人々が皆で協力しあって片付けています。

「俺達は、日が暮れる前に終わらせることができるかもしれない。」と瓦礫を抱えたMercerがリックに言います。

「我々が全員で共に働いて達成できることには驚くばかりだね?」とリックが返します。

「これはクレージーだ。以前はこの街で何もやらない人(上流階級で労働はしない人)も、ここにいて働いている。あんたは、彼らに影響を与えた。」

「それとも怯えさせたのかもしれないな。いずれにせよ、うまくいった。」

「手伝ってくれるかい?」とアローンが通りがかったセバスチャンに声をかけます。セバスチャンは無視します。

少し怒った顔のアローン。後ろにいるジーザスが、「なんて奴だ。」と(さらに)憤慨している様子です。

パメラとリックの会話

牢にいるパメラをリックが訪問します。

「ご満悦に浸りに来たの?」

「全くその様なことではない。」

「私は、謝りに来た。あの場では、少し私の手に負えない状況になった。私は、ただ流血となることを防ぎたかった… 私は、あなたが逮捕されるような結末となるようにするつもりはなかった。しかし、Mercerがあなたを連れて立ち去ろうとした時、人々は既に我慢の限界を超えていたかもしれないことに気付いた。あなたは、ここにいれば安全だ。」

「人々が我慢の限界に達するところまでさせたのが誰か、私は忘れていた。」とリックが住民を扇動したということを示唆するような返事をパメラがします。

「あなたの権力が脅かされていた、そしてあなたはあなたの街の人々を虐殺するために軍隊を率いてここに戻ってきた。あなたは、本気で私がしたことを批判しているのか?」

「虐殺(Slaughter)は、強い言葉よ… 私はそのようなことはできない。私はコモンウェルスが成功するため、私が運営指導する必要があると考えていた。ここでの状況がどんなに複雑で込み入っているかをあなたは知らない。私は、人々の暮らしを守るために、運営しなければいけないと考えていた。」

「あなたは、完全に間違っていることにも関わらず、それを本当に信じていると思う。あなたがどれほどのプレッシャー(責務)を日々、感じていたのか分かる。… 私は、私自身の間違いを共有してきている。」

「それで、これはあなたにとってのこと? 間違いなの?」

リックが牢の戸を開けます。「私は、寛大な気持ちになっている。」Mercerがやってきます。

「あなたは、私を行かせてくれるの?」

「もう少し先の牢の壁に巨大な穴が空いている。私は、この建物がどれ程安全か分からない。そして、あなたはあなたのベッドで今晩眠ることを希望していることが分かった。」と少し優しげな表情でリックが言います。

「私は、まだ自分のベッドがあるの?それとも、共有テントに私を連れて行くつもり?」

「私は、あなたの家からあなたを追い出したりはしない。」

「それでどうやって、機能させるわけ?私達の何人かは、他の人よりも遥かに良い家に住んでいるわ。… それは全く公平ではないでしょう?」

「誰が、素敵な家に住む権利を得られるの?今、誰が(それを)決めるの?」

「分からない。我々は、一緒にその問題解決をしなければならないだけだ。」

「あなたは甘いわ。(未熟よ。)」

「あんたの家に連れて行くために数人のガードを待たせている。行きな。」とMercer。

立ち去るパメラを見ながら、Mercerが「あんたはこれで良いのか?」と聞きます。

「彼女は危険ではない — もはや誰も彼女が運営管理することを望まない。君は、彼女は安全だと思うか?」

「全ての人が、本当に喜んで楽観視している… 彼女は大丈夫だと思う。俺は、万が一のために、ガード達を彼女の側に見張らせるようにする。」

ミショーンとリックの会話

日の差す窓の前に立ってリックが外を見ています。

「コモンウェルス内の士気は、過去最高となっていると聞いているわ。全ての人が喜んで、将来に対して前向きに考えている。最初の組織だったここでの選挙に向けて立候補者達が並んできている。

しかし、… 明らかな先頭に立つ候補者がいる。」

「私のことか?」

「ええ、誰が考えられるの?

あなたは、ここの人々を奮起させた… あなたがいつもする同じやり方でね。リックグリムスあなたは、ロックスターよ。」

「君がお膳立てをした。君は、私がここに来る前に、輝かしいことをしている。私の方に全て絨毯を引かないでくれ。いずれにせよ、私は選挙には出ない。私の場所は、アレクサンドリアにある。我々は、我々の問題がある。」

「本当?それらの問題は全てあなたは解決したと、私は記憶している。」

「あなたはいつも私達に生きるための何かを与えてくれる。人は、それが必要なのよ。私達は、常にそれが必要としている。私達は、常にあなたが必要となる。」

カールとリックの会話

夜の街なかをリックとカールが並んで歩いています。

「それで、父さんはするつもりなの?」

「ガバナーに出馬することか?」

「いや。全くそのつもりはない。」

「違うことを言っていた気がするけど。」

「それは、そうではない。」

「もし、私が入ってきて、運営権限を持ったら…  パメラが正しい。人々は、そのことを認識し始める。彼らは、反旗を翻す… 私を信じなさい。」

「そのこと」とは、リックがコモンウェルスを乗っ取ろうとしていると思われることの意味です。

「コモンウェルスは、内部から成長していくことが必要だ。既にここに住んでいる誰かによるものである必要がある。」

「どうやって、そんなことができるの?」

「何が『そんなこと』だ?」

「父さん、僕には分からない。… 僕の考えでは、父さんは未来を見ることができるように思える。どうやって、いつも何が正しいと分かることできるの?」

「お前がいつもしていることと同じ方法だ。ただ単に感じるだけだ。」

「僕の感じることは、時々、間違っている。」

「私もそうだよ… いつもそうだ。」

「お前は、立ち上がって、正しいことを自ら行おうとする人をこの世界は求めていることを認識する必要があるだけだ。… 彼らは本当に必要としている。時折、間違っていても、世界は許してくれる。」

「喪失することがやる気を失わせないように気をつける必要があるだけだ… なぜなら、我々の周りの人々は、… 彼らは常に勝利を求めている。」

しばし無言のカール。

「あなたが僕の父親であることを自慢に思う。」

「カール… 私は、お前が私の息子であることを自慢に思っている。」

「僕は、彼らは、僕の部屋を個々に用意してくれていた。だから… ここに僕は泊まる。」

「おぉ、私はここがホテルであることすら知らなかった。それでは、おやすみ。」

「父さん、おやすみ。」と歩いていくリックの背を見て言うカール。

ベッドで寝ているリック。明かりが入っていることに気付いて、目を覚まします。

「何だ–?」とリックが体を起こします。

ドアのところにはセバスチャンが銃をリックに向けて立っています。

「物音をたてるな。動くな。」

「セバスチャン、私を信じろ。このようなことをすることを君は望んでいない。」

「俺がしたくないことは、あんたのせいで、俺が一生懸命にやってきたこと — 俺の母親が懸命に取り組んできたことが — 流れ落ちていくのをただ見ていることだ。」

「俺は、コモンウェルスが分裂してしまうのを見たくない。あんたは自然の理に反することをしてきた — あんたは、全てを台無しにした。」

「銃を下ろしなさい。」

「他のやつとは違って、あんたは俺に命令することはできない。」

「あんたについて、彼らがどのようなことを言っているか、あんたの人々から俺は聞いた — おれは、あんたがここに来るよりも随分前からあんたのことは聞いていた。彼らは、あんたが救世主、ほとんど神のようだと思っている。」

「人々は、ここでもその話をし始めている。一度の演説、そして俺の家族は蹴り出された。俺は、今、単なる他のやつと同じ様に振る舞えというのか?あんたがそう言ったから?」

「あんたは、それほどの力があるのか?今も、力を感じるのか?」

「どうだ?!感じるのか?!」

「止めなさい。」

リックの胸に銃弾が撃ち込まれます。

前かがみになり、苦しげに胸を抑えるリック。血が滴り落ちています。

「俺は — 俺は — 」

「お前は何をした?」と口から血を流しながら、リックが小さな声で言います。
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感想と考察

パメラがガード達に攻撃命令を下したところで、190話は終わりました。どうなることかと思っていましたが、パメラの命令通りにガード達は攻撃せず、両陣営睨み合いの状態となる中で、リックが間に入って話を始める展開となりました。

パメラが連れてきたのは、Greenvilleのガード達です。対するリック達の側には、コモンウェルスのガード達が多数含まれています。ガバナーの命令でも、これまでの繋がりのあるコモンウェルスのガード達に向けて攻撃をすることに躊躇するのは自然です。

対するリック側は、戦闘部隊が中心ですが、マギーが連れてきた幼い男の子(ハーシェル)や乳母(ブリアナ)も馬車に乗って、対峙するGreenvilleのガード達から見える所にいます。これで戦闘になるのは、不自然な状況とも言えます。

リックは、争いを防ぐために演説を行います。ウォーカーの世界となってしまい、人類は危機に立たされ、その後、取り戻しつつある文明社会、その様な過去の経緯がある状況で、人間同士が殺し合うことは避けたいと言う気持ちは誰もが持っていたと思います。リックの演説に両陣営の人々は心を打たれます。

演説の中でリックは、「我々はウォーキングデッドではない!」(We Are NOT The Walking Dead!)と言います。15年以上の長い歴史を持つウォーキングデッドのコミックの中で、初めてタイトルで使われている言葉が使用されました。とても印象的なスピーチのシーンです。

このリックのスピーチ・シーンと内容から、ウォーキングデッドコミックが完結する日が近づいているのではないかと思いました。

パメラも状況を把握し、おとなしく拘束されます。リックは、後で牢に入れられたパメラのところに行き、彼が意図しない展開になってしまったことを謝ります。ただし、あの場でMercerがパメラを拘束したことは、パメラの身の安全を確保するために必要なことで、Mercerは適切に行動したと思うことも告げています。リックはパメラを牢から出して、家に帰るように言います。

Mercerは、パメラを自由にすることに懸念を持っていて、リックに確認しますが、コモンウェルスの人々はパメラに再び権力をもたせることを望んでいないので大丈夫だと答えます。

パメラが退陣して、新しいガバナーの選出に向けた選挙活動が始まり、リックが次期ガバナーの最有力候補であるとミショーンが言います。リックは、立候補する気はないと言います。

その後、カールとリックが街を歩いている時にも同様の会話となり、リックはもしも自分がガバナーになった場合には、パメラが言ったこと(リックがコモンウェルスを乗っ取ろうとしている)が正しいと考え始める人出てきて、反旗を翻すことになるだろう、コモンウェルスを成長させるには、内部から選出された人が必要だと踏み込んだ考えを述べています。

カールとの別れ際に、カールはリックを自慢の父親だと言い、リックはカールは自慢の息子だと述べます。

190話を取り上げた記事の中で、”今後の展開の見どころ、注目点”として取り上げた項目の多くは、本話で回収されました。

本話は、読み進めていく内に、全てが上手く行き過ぎていて、不安が募っていきました。リックのスピーチの時点では、完結が近いのではないかと言う不安でしたが、カールとの会話の時点で、リックに何か起きる不安がどんどん高まっていきました。

残念ながら、その不安は現実のものとなってしまいました。

191話の後書き、”Letter Hacks”の冒頭に作者のRobert Kirkmanが、”After that ending, I feel it would be for the best if we just move right into the letters. We’ll just have to wait and see how things turn out next month.” と一言書いています。状況がどうなるかについては、来月まで待つしか無いとのことです。

コミックの主人公リックの退場も濃厚となってしまいました。生き残る可能性も少し残っていますが、全快して今後も活躍するような展開になりそうもない気がします。むしろ、退場となる可能性が非常に高いと思います。

リック退場となる場合は、完結に向かって進んでいく様な展開となってしまいそうです。今回のリックとカールの会話の中で、「(親しい人を)喪失することで、やる気を失わないように気をつける必要があるだけだ… なぜなら、我々の周りの人は、… 彼らは常に勝利を求めている。」と語っています。

自らの体験、特に最愛の妻、アンドレアを失ってから立ち直ってきたリックが、カールに贈る言葉ですが、それが実際にカールに降りかかり、引き継がせることになってしまう意味を示唆しているように思えてなりません。

ウォーキングデッドは、この先も長く続いて欲しいと願っていましたが、本話(191話)を読んでいて、完結(終結)に向けて大きく動き出しているように強く感じました。

上で紹介した、作者のKirkmanさんの一言のように、来月まで待つしかないと思います。しかし、既に公開されている来月発行、192話の表紙は街に一人いる呆然とした表情のカールです。誠に残念ながら、今後の大きな流れは既に動き出してしまっているようです。私の受けた印象が間違っていると良いのですが・・・
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英語版ウォーキングデッド コミック 191話

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Kindle版は、1話単位で購入できます。価格も比較的廉価です。

ストーリーを楽しみながら、英語に馴染む素材としたり、英語の勉強を兼ねて読むのも一つの選択肢です。その様な楽しみ方のサポートをできればと考えて、本サイトでも1話ごとのあらすじと感想、考察の記事を投稿しています。

英語版のペーパーバック、またはKindle版を入手して、本サイトの記事をコンパニオンとしてご利用頂ければ、幸いです。

191話で使われている英語のイディオム

live on borrowed time

リックのスピーチの後半で、”We no longer live surrounded by the Dead. We’re not among them — not living on borrowed time…” と言います。

living on borrowed time は、イディオムです。borrowed timeは、英語での直訳は借りている時間になり、英語での説明としては、”an certain and usually uncontrolled postponement of something inevitable”、「確かな、通常、延期するような制御ができない避けることのできない何か」と言う意味を持ち、living on と組み合わせて使われるものです。

末期癌等、治癒することが極めて難しい病の宣告などを受けた時の気持ちなどでも使われます。

自分ではどうすることもできない。常に死と隣り合わせの生活と言うような意味です。世界が変わってしまった後、ウォーカー達に囲まれて暮らしていた時の状態から状況は変わっていて、もはや逃れられない日常的な死の恐怖を抱えながら暮らしているのではないというような意味の演説の一部です。

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